さて続いては、ホームページの作り方をご説明する際に避けては通れない、「画像の使い方」について考えてみましょう。
お客様からのご質問
まず最初に、会員さまからのご質問をご紹介します。
(愛知県 Kさん)
ひとつ質問ですが 我社もホームページを持っているのですが、業種が画廊業とあって、作品を少しでも多くの方に見ていただきたく、どうしても画像が多いホームページなんですが、やはり良くないのでしょうか?
それでは、Kさんのご質問に答える形で、ホームページにおける画像の利用について考えてみましょう。
ご質問のポイントのうち、
ひとつ質問ですが 我社もホームページを持っているのですが、
業種が画廊業とあって、作品を少しでも多くの方に見ていただきたく、
どうしても画像が多いホームページなんですが、やはり良くないのでしょうか?
にお答えする前に、
・ホームページの目的は何か?
について考えてみましょう。
ホームページ作りの目的は?
もし
・ホームページ作りの目的が、画像を見せること
であれば、たくさんの画像を掲載することは問題ないと思います。
しかし、ホームページ作りの目的が、
・画像の紹介を通じて絵を販売すること、あるいは
・画廊に来店してもらうこと
にあるのだったら、「たくさんの画像を掲載すること」が、必ずしも上記の目的実現に直結するわけではありません。
パンフレットに写真を載せても、お客さんは来店しません
例えば街中で、「絵の写真だけが何百枚も印刷されたチラシ」を渡されたとします。
この写真だけのチラシを見て、画廊に行きたいとか、絵を購入したい、とか思うでしょうか。写真カタログのように、何十ページにも渡り、延々と写真が印刷されていても、普通の人は画廊に行きたい、とは思わないでしょう。
通常のチラシの場合、チラシを見た人に画廊に来店してもらうためには、それなりの「仕掛け」が必要です。
例えばチラシの中で、「来店すれば、日本でここにしか置いてない絵画が見れます」とか、「来店してくれたら、もれなく○○○○○を差し上げます」といった、「エサ」を仕込む訳です。
チラシを見た人に「来店するメリット」をアピールすることによって、「この画廊は面白そうだから、ちょっと立ち寄ってみようかな」という気持ちにさせる訳ですね。
こうした「チラシのストーリー」において、「絵の写真」は補助的な役割になります。
あくまでも、来店に誘導する「エサ」(マーケティング用語では「オファー」と言います)が、チラシを見た人に訴えかけるのであって、決して「絵の写真」が来店を促すものではありません。
ホームページも同じです。
ホームページのストーリーを補完するように画像を使う
ホームページの画像は、あくまでも「ホームページのストーリー」を補助するものです。画像を何百枚も掲載しても、決して来店にはつながりません。
例えば町の八百屋さんが、何百万円もお金をかけて、銀座の一流宝石店のような内装にしても、その投資に見合う売上を得るのは、ほぼ不可能ですよね。
八百屋さんのお客さんは、内装がお洒落だから買いに来るのではなく、それ以外の理由、例えば商品が良い、価格が安い、店長が愛想良い等、内装以外の理由で買いに来るのです。
ですから内装にお金をかけるよりも、別の所にお金をかけたほうが、投資効果としてははるかに効果が高い訳です。
ホームページも同じです。
いくら「お洒落なデザイン」でコンテンツを並べても、「お客さんをその気」にさせなければ、ホームページで物は売れません。
そしてお客さんをその気にさせるのは、「お洒落さ」ではなく、ホームページを貫く「ストーリー」と、提供されている「情報の質」なのです。
というわけで、あなたも「お洒落なホームページ」を作るために、大金を投資しないようにしてくださいね。
さて、ホームページの作り方に際して、最も重要なのは「おしゃれな」デザインではなく、「商売につながる」デザインだということがご理解頂けたと思います。
それでは次に、「画像の使い方」についてお話ししてみましょう。
まずは、ホームページの目的を考える。
↓
そしてその目的を実現するための、「エサ(オファー)」を、ホームページ上に明記する。
↓
その「エサ(オファー)」を補完するために、効果的な画像を活用する。
繰り返しになりますが、画像は「手段」です。
画像を見せることが目的ではなく、ホームページの目的を実現するために、どんな画像を、どのように利用すればよいのか、それが腕の見せ所になって来ます。
ホームページを作るに当たっては、ぜひこんな風に考えて、画像の利用方法を見直してみて下さい。
さていよいよ次は、「商売につながるホームページの作り方」の最重要ポイント「文字ベースのコンテンツ」についてお話ししてみましょう。
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